祇園祭 2017 日程・時間と見どころ 穴場スポットも紹介します!

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ライターのtomoです。

お祭りの季節になってきましたね。

毎年たくさんの人で賑わう京都の祇園祭。

大阪天神祭・東京神田祭と並ぶ日本の三大祭として国際的にも認知されています。

祇園祭はその風流と優雅さで何度もお祭りに訪れる観光客も多く、日本人ならば一度は行っておくべきお祭りの一つと言えるでしょう。

いつかは行ってみたい、でもあまりの混雑で疲れそう!

それに専門用語もよくわからないし、いったいお祭りの何を見てくれば後悔しないの…?

私も興味はあるのですが、そう思って行くのをためらっていました。

あなたもそんなことないですか?

大丈夫です!そんな心配も一気に吹き飛んでしまう「祇園祭」の知識を今回はお話します。

2017年の祇園祭の日程や時間について、そして大事な見どころをわかりやすくご紹介しましょう!

比較的空いている場所や日取りもありますから、知っていて絶対損はないはずです。

今年の祇園祭に行こうか悩んでいる方、必見です!

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Contents

2017年祇園祭 公式発表の日程・時間

京都市観光協会が発表した2017年の祇園祭の主な行事は以下の通りです。

2017年7月祇園祭行事

1日~ 吉符入 

神事始めの意味で各山鉾町において、町内関係者が本年の衹園祭に関する諸事打合せをする。

2日 くじ取式 

山鉾巡行の順番をくじによってきめる式。

10日 お迎え提灯

午後4時半頃から神輿を迎えるため、趣向をこらした各種の提灯をもって行列する。

10日 神輿洗

午後8時頃、神輿3基のうち中御座の神輿をかつぎだし、四条大橋まで運び、鴨川の水で洗い清める。

10日~11日 前祭 鉾建て 

11日~14日 前祭 山建て 

各町では巡行の山鉾が収蔵庫から出されて組立てられる。 鉾の組立ては伝統の手法で行い3日間を要する。

13日 長刀鉾稚児社参

長刀鉾にのる稚児が、午前11時八坂神社へまいり五位の位をもらう。

14日~16日 前祭(さきのまつり)宵山

各山鉾では、夜は提灯が幾十となく点火され、衹園囃子がにぎやかに奏でられる。(四条通・烏丸通の歩行者天国は15日・16日のみの予定)

17日 山鉾巡行・前祭(さきのまつり)巡行

午前9時 四条烏丸出発。23基の山鉾。

四条烏丸 (午前9時00分) →四条河原町(9:35) → 河原町御池 (10:20) → 新町御池(11:20)

17日 神幸祭

3基の神輿が午後4時頃から氏子町内を巡行して、四条御旅所にとどまる。

18日~21日 後祭 山鉾建て

後祭の山鉾10基の組み立てが行われる。

21日~23日後祭(あとのまつり)宵山

山鉾の建てられている町内は車両通行止めとなりますが、四条通等の歩行者天国はありません。露店の出店はない予定です。

24日 山鉾巡行・後祭(あとのまつり)巡行 

午前9時30分 烏丸御池出発。10基の山鉾。

烏丸御池 (午前9時30分) →河原町御池(10:00) → 四条河原町(10:40) → 四条烏丸(11:20)

24日 花傘巡行

後祭の山鉾巡行が17日の前祭の山鉾巡行に合同した約50年前に、 山鉾の古い形態を再現するねらいではじめられたもので京都花街のきれいどころの踊、鷺舞、六斎念仏、子供神輿、衹園ばやし、稚児など総勢千人の行列が続く。

八坂神社(午前10時00分) →四条寺町 → 寺町御池(10:50) → 河原町御池 → 四条河原町→ 八坂神社(12:00)

24日 還幸祭

3基の神輿が午後5時頃四条の御旅所を出て、氏子町内をまわり午後10時頃神社へ還る。

28日 神輿洗

10日の神輿洗と同様、四条鴨川で洗いきよめ、午後8時頃神社へ還る。

引用:京都市観光協会

長いっ!!

こんな長期間実施されるお祭りがあるんですね!

正直言ってこれだけでは何が何なのか、さっぱり分からないです。

では続いて祇園祭の基礎知識を簡単にご説明します!

祇園祭の由来は?何のためのお祭り?

平安時代前期の869(貞観11)年、京で疫病が流行した際、広大な庭園だった神泉苑(中京区)に、当時の国の数にちなんで66本の鉾を立て、祇園の神(スサノオノミコトら)を迎えて災厄が取り除かれるよう祈ったことが始まりとされています。

引用:京都新聞 

八坂神社の祭神のスサノオノミコトは暴れん坊の神様として有名です。この神様が暴れると病気や災害が増えると言われており、それを鎮めるためのお祭りが「祇園祭」なんですね。

スサノオノミコトを鎮めるために天から地上にミコトとその家族をお迎えし、さまざまな神事を奉納するのですが、そのスサノオノミコトをお迎えする神事を神幸祭(7/17)お見送りする神事を還幸祭(7/24)といいます。

この神事を執り行うのがご存じ八坂神社でありますが、勇壮な山鉾にかかわる行事は各山鉾町(それぞれの山鉾を持つ町)が取り仕切っています。メインの神事以外にも7月の1日~31日まで関連行事は続きます。

意外と知られていないことですが、祇園祭は八坂神社と山鉾町、この二つの組織が行う多数の行事の総称です。

いまさら聞けない!でもよく聞く用語の意味が知りたい

山鉾

祇園祭自体は先ほど述べたとおりスサノオノミコトをお迎えしお見送りするのがメインなのですが、それよりも国際的に有名なのがこの「山」や「鉾」と言われる車輪のついたお神輿(山車)です。

神幸祭と還幸祭の前に露払い代わりに登場するのがこの山鉾。神幸祭前の山鉾行事を前祭(さきのまつり)、還幸祭前の山鉾行事を後祭(あとのまつり)といいます。

由来にもありましたが、山や鉾はスサノオノミコトをお迎えするために町内を清めるための存在です。

現在祇園祭では35の山鉾があり、それぞれの山鉾は町単位で普段は保存し管理されています。

祇園祭の期間ずっとすべての山鉾が出るわけではなく、前祭に出る山鉾と後祭に出る山鉾があります。

さらに詳しく述べると「山」は26基あり重さ1.2トン、頂上に木がついています。

一方「鉾」は9基、重さ12トン、頂上には鉾独特の決まったシンボルがついています。

祇園祭本番中に町で管理している蔵の中から山や鉾を出して組み立てを行い、毎年町ごと決められた場所に置かれ、一般人が拝観ができるようになっています。

巡行の時は35基のうち32基の山鉾を町ごとで一斉に曳いていくのです。(3基は休み山といい巡行しません)

山鉾の設置会場 引用:祇園祭山鉾連合会

巡行ルート 引用:京都市観光協会 

宵山

宵山=前夜祭の意味です。正式には神幸祭の3日前を宵々々山、2日前を宵々山、前日を宵山といい、町ごとに飾り付けされた山鉾を一般市民に公開し拝観できるようにしています。

前祭の宵々山と宵山の二日間にのみ出店が並び、四条通と烏丸通が歩行者天国になります。

還幸祭にも宵々々山、宵々山、宵山があります。

神様が降りてくる前夜祭、還っていく前夜祭のことを宵山というんですね。

勘違いしている方が多いですが、宵山の日は山鉾巡行はありません!

山鉾巡行と神幸祭の日、山鉾巡行と還幸祭の日は同一ですので要注意です!

稚児

かつてはすべての山鉾にお稚児さんは乗っていたそうですが、現在は前祭の山鉾巡行で毎年先頭を必ず行く長刀鉾(なぎなたぼこ)に乗るお稚児さんだけ生身の少年です。

ほかの山鉾には現在人形の稚児が乗っています。

長刀鉾のお稚児さんは神界と人間界の境目にある結界の注連縄を一刀両断にしてスサノオノミコトをお迎えする道を開くという重要な任務を担います。

誰でもなれるものではなく、裕福な家の男児が毎年選ばれます。

稚児役を全うするための経費がおよそ2000万もかかるそうですのでうなずけますね…。

お稚児さんはお祭り期間は神童扱いですので、公式な場面では地面に足をつけず大人に抱えられて移動をし、穢れのある女性からは一切食事を受けてはいけないなどの戒律を守らねばなりません。

白塗りの愛くるしい姿を一目見ようと観光客が一気に長刀鉾に押し寄せます!

ここだけは見てほしい!祇園祭の見どころ

では次に必見のお祭りのシーンをご紹介します!

山鉾巡行

717日と724日に行われる巡行。毎年前祭のほうが人出が多く、2016年は日曜日だったこともあり前祭の巡行が32万人、後祭の巡行で10万人の人出でした。

巡行ルート沿いに陣取って優雅に進む山鉾の姿を見るのが、やっぱり祇園祭に行く以上外せませんよね!

祭りの雰囲気や華やかさも体感したい場合は、出店や歩行者天国のある前祭の巡行に行くべきと思いますが、とにかく混雑を少しでも避けたいという場合は後祭の巡行に出かけることをオススメします。

後祭は3年前から復活した行事なので、前祭と比べると観光客も少ないですし、2017年は月曜日と言うこともあって、昨年よりは人出も減るのではないかと言われています。

またしっかり場所の確保をしたい方は有料観覧席を予約しましょう!

2017年は6月6日㈫から発売開始です。

御池通の寺町通から河原町通の間に有料席はあり、インターネットやコンビニ、旅行会社などで席の予約をすることができます。一席3180円と比較的リーズナブルです。

有料観覧席の参考サイト

京都市観光協会 

先頭の山鉾が通過してから最後の山鉾まで、正味1時間半~2時間と言われています。

雨でも行われる巡行ですから、もうすでにお祭りに行くことが確定している方は席の確保を検討してみてもいいでしょう。

長刀鉾の注連縄切り

7月17日の山鉾巡行の朝、四条麩屋町に榊で作られた斎竹(いみたけ)が立てられ、結界を表す注連縄が四条通にかけられます。

9時過ぎ、長刀鉾の上で介添えの男性に抱えられながら二人羽織のような要領で注連縄を刀で断ち切ります。

これにより神域への結界が解かれ、山鉾らが災いを払いながら進んでいくのです。

引用:京都通百科事典 

ニュースなどで必ず出てくる部分です。実際、生で見ることができたらすごくラッキーです。

辻回し

四条河原町・四条御池・新町御池・四条新町・四条室町の交差点にて山鉾の方向転換が行われます。

山鉾は自力での方向転換ができないので、交差点まで来たら、青竹を敷き詰め水をまき、そこに山鉾を乗せたら曳き綱を車輪に渡し、曳き手が音頭取りに合わせて引きまわします。

「ソーレ」「エンヤラヤー」の掛け声が有名です。

また辻回しの前後でお囃子の音色が変わるのも見どころ(聞きどころ)の一つです。

引用:京都通百科事典

 

この交差点の目の前に陣取るためには当日始発くらいの時間から現地に行かないと不可能です。

前祭でも後祭でも両方の巡行で見ることができます。

神幸祭・還幸祭

スサノオノミコトのほかクシイナダヒメノミコト(スサノオの妻)・ヤハシラノミコガミ(スサノオの八人のこども)と言う神様をそれぞれお神輿に載せ、町を清め回る行事です。

神幸祭は17日16時から始まります。

八坂神社に三基のお神輿がそろって登場し、差し上げ(2トンのお神輿を担ぎ上げる)・差し回し(時計回りに回転させる)が行われます。その後、それぞれの巡行ルートでお旅所(おたびどころ)といわれる鎮座場所へ向かいます。

お旅所は通常お土産屋さんとして営業している「四条センター」の敷地内です。

還幸祭は24日17時から始まり、お旅所から八坂神社までお神輿が還っていきます。

花傘巡行

還幸祭の日には花傘巡行という、花街の芸妓や武者行列・子供太鼓などで構成された華やかな行列も巡行します。

山鉾巡行は古いしきたりを重んじて男性が中心となって運営されていますが、花傘巡行は女性や子供が中心となっているものです。

八坂神社から市内を巡行し、また神社に戻ったのち、祇園花街の芸妓たちが毎年交代で踊りを奉納します。

2017年は先斗町の歌舞伎踊りと祇園東の小町踊りが披露される予定です。

空いている場所や時間ってあるの?

日本でもっとも有名なお祭りの一つでもある祇園祭に非常に空いている場所、時間なんてものはほとんどないに等しいのですが、こんな情報もありますのでご紹介します。

知っているのと知らないのとでは大違いですよ。

1)宵山の山鉾を見るならば

油天神山や太子山、木賊(とくさ)山が建つ辺りはぐっと空いて来ます。祇園祭ではなくどこかの村祭に来たような感じになることさえあります。まして保昌(ほうしょう)山など離島の感じですかね。

引用:地球の歩き方 

また、宵山は23時まで行っているので、後祭の宵山21時過ぎ以降に山鉾を見に行くと比較的混雑を避けることができるでしょう。

2)山鉾巡行を少しでも見やすい状態で見るには

御池通には巡行コースの両側に有料観覧席が設けられますが、南北の通りとの交差点にはありません。こういう場所が所によっては意外と混みません。また新町通は見物場所として知れ渡ってしまいましたが、それでも四条通や河原町通などで見るよりは大分見やすいかも知れません。

引用:地球の歩き方

こちらも前祭よりも後祭のほうが混雑は比較的緩和されています。

祇園祭の穴場スポットは?

巡行を見るだけではないもう少し違う楽しみ方をご紹介します。

曳き初めで山鉾を曳くべし

7月12日は山鉾の「曳き初め」という行事があります。

簡単に言うと、組み立てた山鉾がきちんと動くか試運転をする日で、本番さながらに稚児が乗りお囃子も乗るのですが、なんとこの日だけは一般人が山鉾を曳くことができるのです!

四条通の短い区間を往復するのですが、ただ見るだけでは物足りない方は絶対おススメです。

宵山の町会所でしかできない体験を

 

祇園祭の粽は食べるものではなく笹の葉でできた飾りです。

それぞれの山鉾が置いてある各山鉾町の会所に行くと、それぞれの町で作られた粽が売られています。

もともと粽は中国から伝わってきた厄除けのシンボルです。

それぞれの町ごとに盗難よけ、安産、商売繁盛などさまざまな特徴をもった粽がありますよ。

粽を手に入れたらおうちの玄関の軒先や門に飾りましょう!

 朱印

各山鉾町で志納金を納めると頂くことのできるご朱印。

山鉾や休み山(巡行には出ない展示のみの山)も入れると全35基分あります。

実際の町の会所に足を運び、山鉾を見た記念としている方も多いようです。

一回のお祭りですべて回ることは至難の業ですが、何年もかけてご朱印帳に集めていく方もいますよ。

 山鉾に乗る

各山鉾町によって規定が違いますが、宵山の期間に本物の山鉾に乗ることができます。

無料のところもあれば、会所で売られている粽やそのほかの扇子や手ぬぐいなどの授与品を買う、または拝観券を買うなどして乗ることができるのです。

拝観時間は各山鉾町によってさまざまなので狙いを定めていくのがいいでしょう。

山鉾は厄除けのシンボルでもあるので、厄年の方はぜひ乗ってみてください!

習わしで女人禁制のものもあります。

時間帯によっては大行列のものもありますが貴重な体験になること間違いなしですね!

さまざまなサイトで山鉾別の拝観情報が載っていますが、毎年若干違うことがありますので盲信せずに参考程度に見ておくといいでしょう。

後祭宵山でエコ屋台村をチェック

前祭しか出店が出ないのは間違いないのですが、後祭では21日~23日まで芸術センター前にてエコ屋台村というリユース食器を使った地元飲食店などの屋台がでます。

昨年は17時~21時半までの営業でしたが、大人気なのでもし利用するなら開店してすぐがおすすめです!

今年の祇園祭、お見逃しなく!

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まとめ

いかがでしたでしょうか?

祇園祭入門としてわかりやすくご紹介してみましたが、少しでも祇園祭に興味を持っていただけましたか?

今年の祇園祭は曜日にあまり恵まれておらずいくらか見物客も減少する見込みです。

逆に言うと、今年は見学しやすいはずなのです!

7月はちょうど梅雨のシーズンでもあるのでお天気が気になるところですが、降っても晴れてもお祭りは決行されます。

見物する際はもちろん傘などはさせない状況なのでレインコートや雨靴など、ご自身の雨具の準備をお忘れなく。

そのほか、

・日焼け対策

・ペットボトルなどの水分

・ちょっとした行動食

・ウェットティッシュ

・撮影道具(三脚や自撮り棒は厳しいです)

・迷子になりやすいので京都の町のMAP

などコンパクトに準備ができるといいですね。

今年は特に7月が待ち遠しいですね!お囃子の音色が今から聞こえてきそうです。